HPVワクチン
**2025.8.25 ついに男性もシルガード9が保険適応になりました!!**
【HPVワクチンのご案内】
子宮頸がんは、『ヒトパピローマウイルス(HPV)』というウイルスが原因で起こるがんで、男女問わず感染のリスクがあります
【 HPVワクチン接種】と【定期的な健診】の2本柱で予防することが、非常に効果的です
しかしHPVが引き起こすのは子宮頸がんだけではありません
◆ HPV感染で引き起こされる主な病気(男女共通)
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女性:子宮頸がん、異形成、外陰がん、腟がん
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男性:陰茎がん、肛門がん、中咽頭がん(舌の付け根や扁桃部などにできます)
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男女共通:尖圭コンジローマ(主にHPV 6型・11型によって引き起こされます)
**特に中咽頭がんは、HPV関連例が増加しており、男性にとっても重要な予防対象です
◆ 日本における罹患率と異形成の実態
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日本では毎年、約12,800人が子宮頸がんと診断され、約4,200人が死亡しています(2023年推計)
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人口10万人あたりの年間発症率(発症リスク)は約19.8人、死亡率は約6.5人
異形成(CIN)について
異形成とは、がんの一歩手前の状態を指し、細胞の異常が認められますが、まだ「がん」ではありません。放置するとがんに進む可能性があります
日本の厚生労働省報告では:
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軽度〜中等度の異形成:子宮頸部上皮内腫瘍への進展は10年間で2.8~10.3%、浸潤がんへの進展は 0.4〜1.2%と言われています
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高度の異形成|子宮頸部上皮内腫瘍以上 への進展は10年間20.7%ほど、浸潤がんへの進展は 3.9%ほどと言われています
つまり、異形成は「がんの入り口」にあたる段階です
◆ 異形成とがんの治療・予後について
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高度異形成:子宮頸部円錐切除術で対応。妊娠への影響(流産・早産リスク増)や再発に注意が必要です。
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子宮頸がん:
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IA期:単純子宮全摘など
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IA2期以降:準広汎子宮全摘術±リンパ節郭清、化学療法や放射線療法を併用する場合も
- Ⅲ期以降:化学療法や放射線療法
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**ステージ(進行度)が比較的浅い状態でも妊よう性(妊娠できる力)に関わる事が、子宮頸がんの大きな問題の一つです
■ HPVワクチンの種類と効果
日本では以下の3種類のHPVワクチンが承認されています
| ワクチン名 | 予防できるHPVの型 | 主な効果 |
|---|---|---|
| サーバリックス(2価) | 16型・18型 | 子宮頸がんの約60%を予防 |
| ガーダシル(4価) | 16・18型+6・11型 | 子宮頸がん+尖圭コンジローマも予防 |
| シルガード9(9価) | 16・18・31・33・45・52・58型+6・11型 | 子宮頸がんの原因の約90%をカバー |
- サーバリックスとガーダシルでは、子宮頸がんを起こしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐことができるといわれています
- シルガード9は宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができると言われています
- しかし、ワクチンだけでは全て防げるわけではないため、健診との組み合わせがとても重要となります
2023年4月〜「シルガード9」が定期接種(無料)として利用可能となっています
■ 対象年齢と接種スケジュール
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小学6年生〜高校1年生相当の女子(11〜16歳)
→ 公費(無料)で接種できます。 -
キャッチアップ接種の対象者(1997年4月2日〜2009年4月1日生まれの女性)
→ 2025年3月末までに1回目を接種された方は2026年3月までに2回目、3回目が無料で接種できます -
接種回数
- 15歳未満で開始 → 2回(0か月・6か月)
- 15歳以上で開始 → 3回(0か月・2か月・6か月)
◆ 男性への接種意義(任意/自費)
日本では男性のHPVワクチンは任意接種ですが、以下のメリットがあります:
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尖圭コンジローマの予防
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陰茎がん、肛門がん、中咽頭がんのリスク低減
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パートナーへの感染予防による思いやりと集団免疫効果
世界では男女共にワクチン接種が進展しており、日本でも今後の制度拡大が期待されています
◆ ワクチン接種後によくみられる副反応と安全性
◎ 一般的な副反応(多くのワクチンと同様)
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接種した場所の痛み・赤み・腫れ(30〜80%)
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一時的な発熱・頭痛・倦怠感・関節や筋肉の痛み など
*歩きにくさ、不随意運動などについて
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日本の大規模調査(Nagoya Study)では、めまい・歩行困難・不随意運動など24項目の症状において、接種群と非接種群で差がなかったと報告されています
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これは、神経運動に関する症状がワクチンによって引き起こされたという証拠は確認されていないという結論です
- 以前報告されたこれらの症状は、身体症状症などと現在は考えられています
厚生労働省からのリーフレットもぜひ参照してください
■ 接種費用(自費の場合)
定期接種年齢を超えた方は自費となります
当院の価格をご参考にしてください
| ワクチン種類 | 1回あたりの費用 | 総額(3回接種時) |
|---|---|---|
| ガーダシル | ¥18,000 | ¥54,000 |
| シルガード9 | ¥28,000 | ¥84,000 |
※日本でも男性はシルガード9が接種できるようになりました
■ ワクチンの選び方と当院の推奨
当院では、最も予防効果の高い「シルガード9」を推奨しています。
無料で接種できる年齢の方や、対象となるキャッチアップ世代の方は、ぜひこの機会に接種をご検討ください。
**2026年3月まで公費の対象は以下の方々です
- 高校1年生(2025年4月の時点で15歳の方)、3回接種が必要です(9月までに1回目の接種が必要です)
- 平成9年〜20年生まれの方(1997年4月2日〜2009年4月1日生まれの女性、16〜28歳)で、2025年3月までに1回目接種されたかた
→ 12月末までに2回目の接種が必要です
**キャッチアップ接種の駆け込み需要が予想されるので、2026年に入ると在庫が不安定になる可能性があります
いずれにしても余裕を持った接種をお勧めします
■ 最後に
HPVワクチンは、将来のご自身の健康を守るための「自分へのプレゼント」です
子宮頸がんの多くは予防できます
ご自身、そしてご家族の安心のためにも、正しい知識と予防を
ご不明点があれば、いつでもご相談ください

