インフルエンザ脳症
医療系のしっかりとしたお話が続いていたので、今回のブログは軽いものに
今「X」で医療系のネタで話題になっているのが『インフルエンザ脳症』です
罹患するのはほとんど小児です
小児でインフルエンザ脳症を発症するのが大体200人程
2023/2024シーズンでは189人だったようです
発症年齢の中央値は6−7歳ほど
18歳以上となると100万人に1人ほどとさらに少なくなります
18歳以上とはいえ、重症化するのは本当に若い方ばかり
私自身は小児の集中治療管理はほとんど携わってきていないので、18歳以上の症例になりますが、
一度経験しています (もしかしたら2例だったかも)
すごく記憶に残っている一例は、激烈でした
救急・集中治療をしていると定期的に経験しますが、現代の医療では太刀打ちできないと感じる病態があります
インフルエンザ脳症もその一つでした
やるべき治療をしていても、全く良くなっていく感じがない
瞬く間に脳が腫れてしまい、抗インフルエンザ薬はもちろん
炎症を抑える薬を使用しようが、腫れを抑える治療を施そうが
『なす術がない』
そんな感覚に陥る、集中治療医としてはものすごくやるせなくなる病態でした
自身の小児例の経験はないですが、小児科医の先生方のつぶやきを見ていると
さらにそれより激しいのではと思います
病院到着後1−2時間で容体が変わってしまう、
あっという間に持っていかれる、
Xでもそのようなコメントの数々でした
インフルエンザワクチン自体が脳症の予防効果があるというエビデンスはありません
でもこれはエビデンスして明確にできない領域なのではと思います
有病率がそもそも少ない
診断も事後になるケースも
また小児科の先生方のコメントでドキッとしたのは
「ワクチンの接種歴を聞けない」 もあるのでは(両親らが自責の念を抱く可能性があるため)
インフルエンザ脳症の経験がある先生方の多くは、ワクチンを推奨をしているのはそういうことなのではと感じました
少しXを見ていて苦い思い出が蘇ってきたため、ちょっとここに残してみました
周りにまだ打たれていない方がいたら、一度ワクチン接種をご検討してみてください
**FYI
・以前は死亡率30%ほどと言われていたようですが、現在は9%ほどまで改善しているようす
・ただ後遺症が20−25%で起こるようです
